SEO Specialistの転職ガイド

・SEO担当者になりたい
・SEO Specialist として転職を検討している
方に向けて、日本におけるSEOの転職ガイドをまとめてみます。

筆者プロフィール

About にも少し書きましたが
中堅のSEO会社でのプランニング 6年。
ゲーム系上場企業でのインハウスSEO 2年。
3,000人規模の人材系事業会社でのインハウスSEO 3年 を経験。
10年以上、SEOの現場を経験しています。

SEO担当者としての転職経験は2回。
現在、転職の意向は特にありませんが、
SEO関連の求人はエージェントさんから
継続的に情報をいただいています。

メンバーの採用をすることもあるので
代理店/インハウス で求められているSEO人材や
SEO関連の求人状況等を踏まえて、
SEOな人が転職を成功させるために必要なトピックは
網羅出来ているかなと思います。
少し長文になりましたがご参考になれば幸いです。

SEO Specialist とは

SEOの求人や転職について考察する前に
SEO Specialist の認識を合わせておくべきかと。

SEO Specialist とは
少し長くなったので別記事にまとめました。

SEO Specialist のスキルセット

SEO担当者に求められるスキルや
キャリアステージの定義は以下の記事をご確認ください。

SEOのスキルセット

募集ポジションごとの年収相場

アシスタント(初級/見習い)

Web業界 2~3年目
SEO担当者として任命された頃のイメージ。
年収イメージ:350万 ~

ディレクター(中級/現場担当者)

SEO担当者として、経験1~2年
特定の業務を細かい指示なく完遂できるレベル。
年収イメージ:450万

スペシャリスト(上級/現場責任者)

SEOのプロジェクトや施策の結果責任を持つレベル。
特定のトピックや施策について、深い知見をもち、
独自見解やデータを持っているレベル。
年収イメージ:550万

マネージャー(部門責任者)

SEOやWebマーケのチームマネジメントを担当。
採用やメンバーの教育を担当できるレベル。
SEOだけでなく、Webマーケティング全般の知見が求められる。
年収イメージ:600万+α

転職時の検討事項

自分自身のステージを把握する

SEOの実務経験がない場合

Web業界の経験はあるけど、SEOの経験がない場合、
SEO担当者としてはエントリーレベルです。
「SEO Specialist」の中途採用は即戦力の募集がほとんどのため、
教育コストを負担できる中堅以上のWeb系企業が主な候補になります。

経験不足を補う方法として、
おすすめの方法が個人ブログの運用です。
企業サイトのSEOは施策に時間が掛かりますが
個人で運営するブログやWebサイトであれば、
自身の判断と責任で自由に施策を試せるため、
様々な経験値が早く貯まります。

また、特定のテーマでブログを作成し、
「○○」のキーワードで1位です。”と言えれば中級者以上。
もしくは、Webサイトを持っている知人に相談して、
無料でSEOをやらせてもらうのもいいかもしれません。
個人ブログで経験を積む場合の注意点は、施策が属人的である点です。
企業でSEOを担当する場合、施策や企画に根拠やロジックが求められますが、
個人サイトの場合、「なんとなく(施策根拠がない/思いつき)」でも施策出来てしまいます。

可能な限り施策や企画を合理的に説明できるような練習が必要です。

インハウス or 支援会社

SEO Specialist の職場には、
企業の中で自社のSEOを担当する「インハウスSEO」の担当者と
Webマーケティングの支援会社で、
クライアント(顧客)のSEOを担当するSEO担当者が居ます。
それぞれの立場でメリットとデメリットがあるのでよく検討してください。

担当サイト

インハウス

所属する会社によって担当サイトの数や種類を選べますが、
1年間で1人が担当するサイトは数サイトが限界だと思います。
少数のサイトに深く関わるので、興味のある業界や業種がある場合、
転職時の要件に入れておいてください。

支援会社

基本的にお客さん(サイト)は選べませんが
並行して複数のクライアントを担当するので
様々なサイトに広く関われるのが魅力です。
担当サイトの数や種類、規模によって必要なSEOは代わりますが、
支援会社であればこそ多種多様な施策の経験値を得られます。

取り組み方

インハウス

プロジェクトの区切りは
短くとも1年 ~ 3年程度が目安です。
結果を出せば、社内での自由度が上がるため、
サイトのフェーズや様々な施策を実行できるメリットがあります。
また、社内のデータを自由に使えるため、
施策の効果検証やテストの自由度も高いのも魅力ではないでしょうか。

支援会社

コンサルティングや制作案件としての
「契約」が前提のため、プロジェクトの区切りは
短くて数ヶ月~1年が目安です。
※クライアントと信頼関係が築けた場合、
長いお付き合いにもなります
スポットのプロジェクトでも
案件ごとに与件整理と成果コミットを求められるため、
施策ロジックの構築や施策の費用対効果を
ビジネス観点で徹底するプレッシャーが
良い経験になります。

データ/ツール

インハウスの場合、社内データは自由に使えますが、
他社のデータを手に入れにくいのが難点なのと
支援会社に比べてツールやデータの予算が少ない会社が多いです。
支援会社は、代理店向けの高額なツールやデータを導入しているのと、
豊富な事例をノウハウとして持っているのが強みでもあります。

給料

インハウス

事業のビジネスモデルによって異なりますが
支援会社に比べると給料や昇給額は控えめです。

支援会社

SEOコンサルティング事業の場合
結果を出すことが出来れば
7桁の昇給も夢ではありません。
給与水準もインハウスより高めです。

ワークスタイル

複数の SEO Specialistが所属する
SEOチームがある大規模な事業会社もありますが
多くのインハウスSEO担当者は
1人 もしくは兼任が多いのではないでしょうか。
経験値が少ないうちは、
支援会社にサポートしてもらいながら知見の向上が出来ると理想的です。

理想のキャリアプラン

最後に自身の経験を踏まえて
SEO Specialist の理想的なキャリアプランを描いてみます。
※主観と属人的な経験がベースですのでご参考程度でお願いします

1年目:SEO会社に入社。

経験が少ないため職種は、
・コンサルタント(営業)
・アシスタント(制作/プランニング)
のいずれかの想定です。

インハウスではなく、 
SEO会社を選ぶ理由は営業スキルの獲得です。
インハウスSEOでは経験できない、
「お金」を貰って支援する現場の緊張感を身体で覚えるためです。
インハウスだけでやってきたSEO担当者の課題感で多いのが、
社内営業力や巻き込む力。

最初から営業担当でも構いませんし、 
非営業職でも、キャリアを積むと(希望すれば)
営業同行の機会がいくらでもあります。
主な目的はステージ1の基礎概念理解。
最初の数ヶ月で分からない用語はない。レベルまで知識を詰め込みます。
全ての用語を深く理解する必要はありません。
今後仕事の中で掘り下げるために
頭の中に「SEO用語の索引」を作っておきます。
また、目の前の業務を丁寧にこなし社内の評価を得ることも大事です。
2年目以降にやりたい仕事を任されやすくなります。

並行してやっておきたいのが「個人ブログの運用」。
アウトプットの場としてテーマは「SEO初心者ブログ」
「SEO」を狙うことはおすすめしませんが、
実際のサイトでSEOを実践することで
2年目以降に必要な実務の理解・吸収力が高まります。
※ドメインは独自ドメインがおすすめです。

2年目:SEOの実務理解

1年目で真面目に仕事をしていれば、
・営業職であれば、担当案件を持つ。
・制作/企画職であれば、特定業務を任される
のように、これまでのアシスタント的な立ち位置から
徐々に現場の前線に近い業務を任されると思います。
ステージ2の入り口です。

2年目も引き続き、目の前に全力コミットしつつ
・勉強会やセミナーに参加して人脈を作る
・SEOブログでアウトプットを続ける
などの良い習慣づくりをしておきます。

3年目:SEOの実務理解

ステージ2の後半戦です。
対応できる業務や案件の幅を広げ、
対応できる領域や与件を増やしましょう。
2~3年目で一定の評価を得ると”一人立ち”の時期です。
これまでは他のメンバーがサブ担当や
サポートに付いていてくれたはずですが、
いよいよ一人で案件やプランニングを任されるようになります。

4年目:上級者/責任者

一人で完遂した案件で実績を出すと
より責任の大きい仕事を任されるようになります。
新人の教育担当やプロジェクトリーダーを打診されるのもこの時期かと。
同時に自身の志向性や適正を踏まえて、
今後のキャリアをしっかり考えておきたい時期でもあります。

その後の方向性

SEOを追求する場合

SEO会社に残り役職者を目指す(マネジメント)
事業会社に転職する(インハウス/Specialist)
の方向性があります。※独立は除外
私の場合は
Specialist 志向で
・現場で(施策へ)の影響力
・実績の出しやすさ
の観点から事業会社に転職しました。

SEO以外のスキル/キャリアに興味がある場合

特にSEOだけやりたいわけではない場合、
SEOをコアスキルのひとつとして
SEOも担当するWebマーケ、Web担当者、
Webマーケティングコンサルタント等の
ポジションを狙うのがおすすめです。

転職に備えて

自身の市場価値を知るうえでも
いくつかの転職サイトやエージェントに
登録しておくことをお薦めします。
エージェントさんの役割は
・表に出ないキャリアポジションの案件情報
・第三者視点での市場価値を評価してくれる
の2点が重要です。

まとめ

SEO Specialist のキャリアや転職について、
まとめてみました。
もし気になる点やご相談がありましたら
の問い合わせフォームからお願いします。